東京新宿区の吸玉(吸い玉)/カッピング の日記
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ノートパソコンと首の痛み
2011.05.06
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市ヶ谷・飯田橋のカイロプラクティック・整体 ナナ・カイロ・クリニック
30代女性の症例です。
<お悩み>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1ヶ月前から、PCに向かっていると首が痛くなる。午前中は比較的楽だが、時間の経過と共に首の下のほうがピキピキと痛くなる。仕事終わりには首を前屈する事が非常に辛く、頭痛も伴うまでに。整形外科では肩こりからくるものだからと湿布を処方された。
3ヶ月前に部署異動があり、営業職から内勤に変わりデスクワークが長くなったため、それが原因ではないかとの事でした。
<所見・コメント>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これは非常によくあるケースですが、頚椎の不具合(歪みや固着)からくるものです。
検査を行ってみると、下部頚椎~上部胸椎までの後方変位があり、かつ可動制限があります。これが痛みを引き起こしているのでしょう。
しかし、この変位を誘発しているのは、やはり間違った作業姿勢でした。デスクワーク時の姿勢を再現して頂くと、それがはっきりとしています。特に、ノートパソコン使用ということで、目線を下げた姿勢が多いようです。写真例のような頚椎を前屈した姿勢を長時間行うことは、強靭な首の持ち主でも決して楽ではありません。
頭 部の重量は体重の約1/10ある言われています。それを首という細い部位で支えているわけですが、今回のようなノートPC使用&低めのデスク、などの環境 は、写真例のような頚椎前屈を強制するような環境です。頚椎のクッション性が失われ、頭部の重さをもろに頚椎が受けてしまうのです。
また、背骨は緩やかなS字を描くことで重力に適応していますが、今回のようなカーブが変わる部位(図参照)は負担がかかりやすく、変位を作りやすいのです。
<施術・経過>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
下部頚椎の矯正がメインですが、慢性的な疲労も関与していたので、全身の筋筋膜の緊張を緩和し、体液循環を促進します。呼吸が浅く、それに伴う骨格の動き も弱いため、意識的に腹式呼吸を行ってもらいながら各関節の動きを調整。すると、呼吸が深くゆっくりと変化していくのを感じる。
矯正部位と方向を特定しアジャスト。変位が大きかったためか、想像以上の矯正音があった。しかし、痛みはなく、すっきりしたとの事。その後、頭部屈曲を長 時間続けることのリスクやメカニズムをご説明し、ノートPCでも首に負担をかけない方法を提案。納得を得られた時点で一度目を終了。
1週間後に2度目の来院。だいぶ良いが、仕事終わりになるとまだ少し痛むとのことでした。同様の施術を行い、3度目の施術の際にはほぼ改善が見られました。
今回の方は、「今まで痛めるための姿勢で仕事をしていた事がわかった」と言っていましたが、私自身、作業姿勢を工夫するだけで6割方改善があるのではないか、というのが本音です(^^)
ナナ・カイロ・クリニック
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