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中足骨骨折以後の股関節の不調

2011.06.15

市ヶ谷・飯田橋のカイロプラクティック・整体 ナナ・カイロ・クリニック

30代男性の症例です。

<お悩み>・・・
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2年前に左第一中足骨を骨折。1ヶ月程松葉杖での生活を送る。骨折部位自体は問題なく治り、痛みもない。
しかし、それ以降、股関節後面が歩行時にどんよりと重たくなる感じがある。歩く際のアンバランス感が日に日に増し、今では母指球(親指裏付近)にうまく体重が乗らない。

骨折時にお世話になった整形外科で相談してみたが、いまいち原因がわからず、筋力のなさが問題なのかと考え筋トレを繰り返してみたが変化がなかった。

<所見・コメント>
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この方の場合、まずは姿勢分析においてはまったく問題なく、むしろ理想的な姿勢であったことは今回の症例において重要なことです。

今 回は、正に構造的な問題ではなく機能の問題。股関節周辺の筋肉、そして脊柱の機能低下が要因になったと思われます。そういった意味では、ご本人様が筋力に 目をつけるのもあながちはずれではありません。しかし、どちらかといえば今回の機能低下は筋力より柔軟性の問題が大きかったです。
骨折
ま ず、股関節の動きを見てみると、内旋(膝が内側に入る動き)方向の動きに著しい制限があることが確認できます(図参照)。関連筋を触診をしてみると、反対 方向、すなわち外旋方向に力を加える筋肉である大腿方形筋(図参照)の抵抗が強く、弾力が失われいるのがわかります。この筋肉が、歩行においてうまく作用 しないために痛みを発していると考えられます。

歩行動作は、一見、股関節が伸展・屈曲を繰り返しているようですが、実際には、それ以外にも外転や内転、外旋や内旋などが複雑に組み合わさり成り立っています。

立脚期から遊脚期(支持脚が地面から離れる際)に以降する際の股関節の内旋方向への動きに制限あると、足裏の重心移動もスムーズにいかないため、母指球に体重が乗らないのもうなずけます。

大腿方形筋
また、上半身の回旋の要である下部胸椎~上部腰椎に歪みがあり、体幹においても左回旋方向への可動制限が確認できました(図参照)

歩行は、下半身だけの動きではなく、体幹部の回旋運動も大きく関わっています。これにより、骨盤の回旋や歩幅などに悪影響がでると考えられます。





<施術・経過>
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今回は、骨折と松葉杖での生活中に、歩行に関連する筋肉や関節の機能低下を招き、少しずつ正常なバイオメカ二クスを崩していったものです。

初回は、原因の優位性をつけるために、体幹部への矯正は行わず、弾力を失っている筋肉に対して圧迫やストレッチを行い、左股関節の内旋域を広げるための施術を行いました。

それだけでも大きな変化がありましたが、体幹部の動きは低下したままなので、2回目以降は関連する脊柱への矯正を行い、3ヶ月間で8度の治療を行ないました。大腿方形筋上にできた硬結がしつこく顔を出してきましたね。

最終的には違和感や重だるさも改善しましたが、歩行の際、側方への動揺が大きく、股関節に内旋が生まれにくそうな歩き方だったため、ワンポイントアドバイスを行いました。ちょっとした工夫でさらにスムーズになっていくと思います。

骨折後も、適切なリハビリがなされないとこのような後遺症が残ってしまうのですね。個人的にも勉強になった症例でした。


ナナ・カイロ・クリニック

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